パッキンとメカシールの違い


シールに求められる項目を比較してましょう。


求められる項目

パッキン メカニカル
シール
補足
・内部流体の漏れを制御、または防ぐ  △  ○ パッキン:取替後、徐々に漏れが増大する
・外部から異物の侵入を防ぐ  △  ○ 同上
・摩擦抵抗(とくに起動時摩擦)が小さい、  ×  ○ パッキン:摩擦抵抗大 メカ:摺動摩擦極小
・寿命が長い、  ×  ○ パッキン:磨耗激しい、軸磨耗も メカ:相対的に長寿命
・取り扱いが容易、  △  △ メカ:長寿命
・買い求めやすい価格、  ○   △ パッキン:低価格
メカ:高価格,※ライフサイクルコストは相対的に低くなる

一般的に、
パッキンは安価だが、メカシールと比べる交換や増し締めなどメンテナンス頻度が多くなり、メンテナンスコストがかかる
また、直接、軸を締め付けるため、駆動機器への負荷が高くなる。結果、ランニングコストに大きな影響がある。

メカは高価だが、一旦、運転が始まり軌道に乗るとメンテナンスコストが下げられる
また、パッキンからメカシールに交換することで駆動機器のメンテナンスおよびランニングのコストも抑えられる
エネルギーの使用量も下げられ、環境への影響も低くなる

 

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