メカニカルシール アレンジメント
メカニカルシールは、非常に多くの業界で使用されています。流体の種類が毒性があり少しでも漏れたら危険がある場合、あるいは圧力が非常に高い場合など、さまざまなケースがあります。そのような場合には、それぞれのケースにあったメカニカルシールの使い方がなされます。
シングル形は、メカニカルシールを1個使用する方式で、シール端面がひとつのシールが使用されます。 一般的に使用される形です。
ダブル形は、メカニカルシールを2個用いる方式で、シール端面が2つあり、各々のメカニカルシールが 反対を向いています。背中合わせと、正面合わせの方式があります。 一般に、2個のメカニカルシールの中間にはエキスターナル流体を注入する形式です。使用例としては、 ・毒物など、流体を少しも漏らせないようなケース ・汚水などのように、流体に小さな固形物や粒子、繊維質(スラリー)が入っているケース、 があります。
タンデム形 は、メカニカルシールを 2個用いる方式で,シール端面が2つあり,各々のメカニカルシールが同じ方向を向いています。 一般に高圧用又はシール流体回収用として用いられます。 ・高圧用の場合には,高圧側シールと低圧側シールとでシール流体の圧力を二分し、1個当たりの 圧力負荷を低減する、 ・シール流体回収用の場合には,機内側シ ールから漏れたシール流体を機内側シールと大気側シールとの 中間より回収する、 形式です。