メカニカルシール 主要材料


メカニカルシールを構成する材料で主なものには、
  ・摺動材:     カーボン、SiC、超硬合金、セラミックなど
  ・2次シール材:   合成ゴム、PTFEなど
  ・金属材:     ステンレス鋼、高級鋼など
があります。

  メカシール材料

摺動材は、
メカニカルシールの構成部品の中で一番重要な部材です。その材料選定がメカニカルシールの性能を決定すると言っても良い
でしょう。メカニカルシールは、いろいろな使用条件下で使用されるので、摺動材に要求される特性を全て満足する材料・組み
合わせはありません。ですから、要求条件により選定される材料が変わります。

お客様と共同でトライ&エラーを繰り返して、より適した組み合わせを追求する場合もあります。また、動作中は部品同士が摺動
するので摩擦熱が発生したり、スラリーが含まれる流体など、その摺動特性・密封性に多大な影響を与える場合があります。
シール流体などの使用条件によっては、温度調整装置や流体浄化装置などの付帯設備が必要なることがあります。

2次シール材には、
摺動材の磨耗への追従性、軸の動き・振れ、摺動面との直角度などの狂いを吸収するための弾性が求められます。
時には、メカニカルシールの性能を決定付ける場合があります。弾性への対応はゴム製O−リングが選定されますが、
高温や薬品などの条件下では、PTFEパッキンやガスケットなどを使うことで対応します。

金属材 は、
機械的強度とシール流体への耐食性が求められ、一般的にはオーステナイト系ステンレス鋼が使われますが、部材の用途に
よって使用される材質が替わることもあります。耐食性を求められる場合には高級ニッケル鋼などを使用することもあります。


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